ある2人の兄弟はこれまでのめちゃくちゃな人生をやり直したいと、禅修道院で修行をするために日本へやって来た。その途中で、東京というジャングルに迷いこんでしまった2人は真夜中の東京でさまざまな経験を積んでいく。タクシーの運転手がホテルと病院を聞き間違い、2人は全く知らないところに着いてしまった。お金もなく、クレジットカードも使えず、地図さえもない中で、彼らはさまよい続ける。そこで、デパートでテントを万引きして、路上で住むことに。これから彼らは無事、禅の修行ができるようになるのだろうか。「全ては後回し」という禅の教えに従ったことで、まさかこんなことになるとは全く思ってもみなかった2人。禅の思想を頭では理解しているはずの兄弟だったが、自らの力だけが頼りという厳しい現実を突きつけられ、彼らの中で何かかが変わり始めようとしていた。
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ドイツ映画界では代表的な女性監督であるドリス・ドリー。映画のプロモーションでは度々来日するなど、親日家としても知られている。その経験を生かして、今回は日本を舞台にした映画を低予算で制作した異色作。複雑に入り組んだ現代の日本と、2人のドイツ人の中年兄弟が体験する異国での不安と期待の入り交じった様子を痛快に描いている。日本を舞台にデジタルカメラで撮影された映像を巧みに織り交ぜる手法は、新たなチャレンジともいえる作品であろう。ドキュメンタリータッチの映像が随所に見られ、監督ならではのウイットと人間への愛情が満ち溢ふれている。日本には伝統的なところから、最先端のものまであるので、その二面性を融合させながら、コメディータッチで描かれている。日本の現代(渋谷)と昔(寺院)の文化を通じて、人間的なテーマを訴えている。さらに兄弟、夫婦、友達の絆についても改めて問い直している。













