スウェーデンといえば、森と湖の美しい国、その充実した福祉体制下で静かに優美に暮す人々・・・理想的国家をイメージする人が多いのではないだろうか?そんな夢は微塵に砕かれてしまった。廃止されたトンネルや道端に置き去られたトレーラーの中で、北極圏の寒さに耐えながら暮すホームレスの姿は驚異的である。ポントゥスとその恋人マリーナは作家としての生活が成り立たず、今や金属片を拾い集めて暮している。社会からのはぐれ者で、放浪者としての不安がつきまとってはいても、何とかやっていた。しかし突然、ポントゥスの夢が叶い、全てが変わり始める。数学部の学生として大学に受け入れられトップ成績を取った事から、メディアで有名人になっていくポントゥス。その間、マリーナは鬱に陥り、生命の危機すら訪れていた。ポントゥスは依然ホームレスを止める気は無いのだが、マリーナの悪癖から逃れ、開放感を味わっていた。海水さえ凍る厳しい地で、魂の自由を求め続ける放浪者の内面に迫る。“君はホームレスになれるか!?” と、問われているのかもしれない・・・
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