若き映画監督ラースは、栄えある映画賞ゴールデン・カーフ賞を受賞したばかりの将来を嘱望される順風満帆のフィルムメーカー。冴えない容貌ではあったが、大ベストセラーを映画化する権利も手に入れ、仕事は順調な波に乗っていた。そんな彼が製作する、新作映画のヒロインを選ぶオーディションを行った。期待の新人監督の作品に出演するというビッグチャンスを求めて集まった、多勢の女優や女優の卵たちの中に、ジュリア、ソフィ、ノーアの3人の女性がいた。それぞれに生活や男性関係の悩みを抱えていた彼女達と、オーディションの席で出会ったラースは、彼女達の悩みに対して救世主気取りで解決に乗り出そうとする。本業を置き去りにして手を尽くし、彼女達の悩みに関わるラースは、いつの間にか監督の座まで危ぶまれる始末。しかし、一方で3人の女性達は、ラースとの出会いを通じて、それぞれに解決の糸口を見つけて、新しい一歩を踏み出していく。やがて事態は意外な形で収束することになる。
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神経症気味な都会人をシニカルに描き好評を得たエディ・テストール監督の4本目の作品。
カフェや賑わう通りなどオランダの都市アムステルダムの日常風景がいきいきと描かれ、ウディ・アレンに準える作風と評されることもある。
若者達の暮らし振りやファッション、インテリアなどアムステルダムの現代像がテンポよく描かれている。また、映画製作の現場を舞台としていることからロバート・アルトマンの作品「ザ・プレーヤー」との関連性も併せて鑑賞するとストーリー展開は、さらに興味深い。
オランダ映画界の縮図を表現するかのように、「ザ・プレーヤー」同様、作品中にはオランダ映画界の有名人が随所に顔を出している。テストール監督自身も出演しているほか、アメリカのアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「キャラクター/孤独な人の肖像」のタイトルが何度も会話の中に登場するなど、洒脱な演出で、監督の心情が、点描のようにうかがえるのも面白い。












