ある朝早くにフランス人フォトグラファーのカトリーヌがパリからベルリンにやってくる。彼女はその日の夜にセルフポートレイトの個展を開こうと計画している。
その日のベルリンは真冬日であった。かつて孤独で閑散としていたこの街は今、巨大なビルが林立し始め、将来の首都として変貌を遂げつつある。
カトリーヌはバスに乗って展示会場に向かっている。するとある時、横断歩道の近くのバス停で別のバスに乗っているクラウスの姿を見かける。以前彼女と深く愛しあっていた男性である。二人はお互いの姿を認め合うが、言葉を交すことは出来ない。そしてほんの数秒後にバスは、それぞれ別の方向へ向かって動き始める。
この偶然の再会は、二人の心の中でだんだんと大きな位置を占めるようになる。共に過ごした過去の思い出が鮮やかに蘇ってくる。ついにカトリーヌとクラウスはお互いの存在を探し始めるのだった。

















