俳優、画家としても活躍している奥田瑛二が、長年映画化を夢見ていた連城三紀彦の同名小説が原作。自身が主役を演じる、初監督作品。瓦屋根の家々が立ち並ぶ片田舎の町を男が自転車で通り過ぎていく。いいかげんで怠慢と噂される、警官の友川だ。友川は知能障害を持つ助政をからかったり、人妻との情事を楽しんだりしながら、ただ日々を無駄に過ごしていた。ある日、友川の前に抜けるように白い肌を持つ15歳の少女、陽子が現れた。激しい恋に落ちるふたり。次第に、陽子の祖父が友川に刺青をしたこと、助政が彼女の兄だったこと、彼女の母が昔友川の恋人だったこと、などが明らかになっていく。友川の背中にある刺青のモチーフとなった「比翼の鳥」とは中国の古い言い伝えで、男と女の間の深い絆をあらわす。自分の鳥は連れ添いもいず、飛ぶこともできないとつぶやく友川に、陽子は祈るかのように尋ねる。「もし、私が雌を入れたら、ふたりで飛べるようになる?」中年男と無垢な少女の真摯な恋の物語を描く。
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