40歳を間近に迎えようとしているオロフは、受け継いだ農場を営みながら田舎に一人で暮らしていた。母親の死後、人気のない家には塵が積もり、手の施しようもないほど散らかっている。親類もいないオロフの唯一の話し相手、それは水夫としての経験を持つ若いアメリカ帰りの青年エリックだった。字の読み書きができないオロフにとって、エリックは文字通り自分の目となって支えてくれる友人であり、信頼を寄せる人物。女性経験が豊富だと自負するエリックは女性に対して消極的なオロフをからかいながらも、墓掘りのアルバイトの合間にオロフの家を訪ね、手紙を読んでやるのが日課になっていた。
ある時、思い立ったオロフは地元の新聞に求人の広告を出す。 『39歳車持ち農夫 若い家政婦求む 写真送付願う』 2人の女性から返事があり、希望通り写真を添付していた方に家政婦の仕事を依頼する。それは写真通りに美しい、 歳の都会派女性エレンだった。仕事を次々とこなし、掃除や料理に腕をふるうエレン。眩いばかりの彼女の魅力にいつしかオロフの心は強く引き寄せられていた。
一方、過去も素性もわからぬエレンをいぶかしがり、オロフとの友情関係によそ者が入り込んだと疎外感を覚えて嫉妬するエリックだが、彼もまた大人の女性エレンに次第に魅了され、同年代のガールフレンドが相手にできなくなってしまう。 そんなエリックをよそ目に、北欧の短い夏、きらめく太陽の日差しの下で急速に接近するオロフとエレン。人生の最上の時と喜びにあふれるオロフは、この生活がこのまま終わりなく続くことを願っていた。
しかしながら、2人の愛の物語はある日突然予期せずに幕を閉じる。誰もいない部屋、机にはエレンの残した置手紙。そして以前は傍らに付き添って手紙を読んで聞かせたエリックも、アメリカに旅立つと言い残し去ってしまった。本当の意を理解することができないままの手紙を手に、訳のわからぬままオロフは一人取り残されていた。
短い夏の終りとともに移り変わる季節。孤独を忘れようと仕事に没頭するオロフ。狩猟の帰り道、そんなオロフの目の前に姿を現わしたのは…そう、他でもないエレンだった。













