まだ知らない“故郷”地球に出会える
1995年以来UNESCOの支援を受け、世界各地で航空写真を撮影してきたヤン・アルテュス=ベルトラン監督。本作は、彼が15年間温めてきたドキュメンタリー映画の構想に、プロデューサーとしてヨーロッパ・コープで辣腕をふるうリュック・ベッソンと、グッチなどのブランドを傘下にもつ複合企業グループPPRが協力した、フランス発の一大エコプロジェクトである。内容は、熱気球や軽飛行機から撮った独特の映像に簡潔なナレーションがかぶせられ、20世紀後半に激変した地球環境の現状と、われわれが享受している現代の資源消費型文明の罪過を報告するものだ。作品が提起する問題の裾野は広く、まず、水や化石燃料などの資源問題や食糧生産、そして国家間の経済格差に関わる貧困の問題が取り上げられる。映画はさらに、二酸化炭素などの温室ガスにより引き起こされつつある地球温暖化の様子から、各地で着手された環境政策の実例まで、私たちが暮らす巨大な家、HOMEの切実な状況を圧倒的な映像で描ききる。


















