究極な愛の形を描く感動作
15年の刑期を終えたヨルゴスは、ひとまず場末のホテルに落ち着くと、生き別れた息子の行方を探し始める。かつて暮らした村で昔の友人を訪ねホテルへ戻ると、ステラと名乗るトランスセクシュアルの娼婦が彼を待っていた。二人は一夜を共にするが、彼女は早々に部屋を引き払い自宅へ帰って行く。さて、その日も息子の捜索に明け暮れたヨルゴスは、ステラに電話し彼女が働くクラブへ会いに行く。彼の前に現れたのは、ステージの上でマリア・カラスに扮してアリアを歌い、ドラァグ・クイーンを務めるステラであった。閉店後、彼女のアパートで飲み直すうち、二人は互いの気持ちを確かめ合い、恋人として同棲をはじめる。ところで、ヨルゴスが再び村へ行くと、友人の店で待っていた事情通の元警官から、妙な噂を聞かされる。それは、アテネの歩道で女装し客引きする息子、レオニダスの姿を見た者がいるという話であった。その場から逃げるように飛び出したヨルゴスの予感は、はたして最悪のかたちで的中する。











