親子3代の
愛と苦悩の日々を描く人生賛歌
1960年代末のこと、家族はバルセロナの下町に建つ快適なアパートに住んでいた。一家の主婦であるエマは、癌を患い床から離れられないが、余命いくばくもない中で娘アナの世話をさかんに焼いている。エマはまた、上の階に越してきた外国人の家族が立てる騒音にも悩まされていた。彼らは昼夜を問わず、部屋で楽器を演奏し時には歌い床を踏み鳴らして踊りさえする。しかし、マヌエルという隣家の男の子が花束を抱え彼女を見舞ってからは、二軒の間に和解が成立する。あれから40年後、大学教授に出世したマヌエルは懐かしいバルセロナへ帰ってくる。トラムが走り、現代建築の建物が立ち並ぶ一画には、今もあのアパートが残っている。かつてエマが寝ていたベッドには、年老いた夫のフランセスクが横たわる。そこへ、40年前の駆け落ちのあと音信を絶っていた娘のアナが、自分の息子を連れ現れる。娘の頃、口うるさいエマには辟易とさせられた彼女だが、今では亡き母と生き映し姿になり、母と同じ病に冒されていた。











