〈第一部〉長い年月の間風雨にさらされて、ローマ最古の道標が今もローマを指して道端に立っている。環状線が取り巻く今日のローマ。道路を行き交う人と車。喧騒とは無緑に照明弾で浮び上る遺跡の孤影。ローマ郊外のロケ地で学生達はフェリーニに、この映画で何を描くのかと質問する。フェリーニは30年前に想いを馳せる…
〈第二部〉堀削現場で壁の向こうに、華麗な壁画に囲まれた地下大浴場が現れる。突如、異変がおこる。壁の穴から吹き込む現代の熱い空気によって壁画が消えていく。考古学者は絶叫する。「文化的損失だ」と。トラステベレのサンタ・マリアの泉の傍らに集ったヒッピー族は警官隊に追い払われ、やがてローマの夜は遺跡の世界に戻る。何度も死に、何度も生き返る都ローマ。














