現代美術を紹介する「Roma, Punto Uno」展は、きわめて独創的なコンセプトを持つユニークな展覧会である。ここに出品している71人のアーティストたちは、最小の画板基準寸法(18×24センチ)という制約された画面に取り組んだ。このような限られたスペースにもかかわらず、アーティストの自由な創造力はかえって刺激を受け、各々があたかも素材との対話を楽しんでいるかのように、多種多様な表現方法を試みている。記憶のうちに、あるいは現代の価値基準を求めて、“記号”のようなものや、“テーマ”をもつものから、ある種の“行為”を提示しているものなどまで、様々なテクニックを駆使して巧みに表現している。
ローマは豊かな歴史と伝統を持ち、多くの芸術家にさまざまな出会いと交流、そしてインスピレーションの場を提供してきた。その一方で、異なる起源や由来を持ち合わせた多様で複雑な現実が存在する、ある一つのまとまりもみせており、国際的なスケールで繁栄する「芸術都市」としての今日の姿を見る限り、その重要性は今もまったく変わっていない。「Roma, Punto Uno」出品アーティストたちすべてが、生き生きと活気に満ちている街ローマを着想の源泉とし、かつそれぞれが自らの心の赴くままに独創性をも発揮している。こうした作品群は、国際的な流れにそって、この数年間イタリアにおいても展開されつつある現代美術の真の方向性を示している。
かつてみられなかったオリジナリティ溢れる「Roma, Punto Uno」展を通して、イタリア現代美術の最も新しい傾向と、未来へと向かう永遠の都市ローマの魂をよりよく知ることができる好機となるだろう。 なお、本展はイタリア外務省とローマ市の特別協力のもとに実現された。
















































































