警察官としてストックホルムに暮らすエリーク。自らの意志に反して凶悪犯を射殺するという事件の後、傷心を抱え都会での暮しに見切りをつけて弟のレイフが住む北方の静かな故郷の村に戻って来る。帰郷した彼は、ストックホルムでの活躍から旧知の人々に英雄として迎えられ、故郷でも再び警察官として働き始める。その頃、故郷の村ではトナカイの密猟事件が頻繁に起こっていることを知る。ラップ人達の訴えにもかかわらず、密猟に対して警察も手を出せない状態でいた。正義感の強いエリークは、密猟事件の追求を始める。そんなエリークに対して昔の仲間や村人達の態度が少しづつ変化し始める。彼が長く離れていた村には暗黙のルールが存在し、それに馴染めない一本気なエリークと村人達の間に次第に距離が開き初める。弟のレイフの態度も微妙に変化してくる。
そんなある日、森でロシア人女性の死体が発見される。この事件をきっかけに組織的な密猟の実態が明らかになってくる。密猟をしていたのはレイフやその仲間達であったのだ。彼らはある日、ブルーベリーを集めているロシア人の男をトナカイと間違って射殺してしまう。さらにその死体を池に沈めるところを目撃した、男の妻をレイフが殺してしまったのだった。しかし、その事件には意外な目撃者がいた。互いにかばい合うレイフと仲間達に対して、弟への気持ちと正義感の板挟みになりながらも、エリークは追求の手をゆるめようとはしない。エリークの捜査が及ぶその寸前で、彼らは唯一の目撃者をも殺してしまう。その目撃者とは実はエリークとレイフの父親がもうけた私生児で彼らの腹違いの弟であったことがわかる。エリークの執拗な追求に、もはや逃れられないと悟ったレイフは、自分自身の手で身の始末をつけさせてくれと頼む。彼は自宅に火を放ち自殺をはかる。














