2003年、イラク戦争開戦直前のローマ。外国人向け大学の詩歌の講師アットリオは、崇高な詩歌の世界に浸っている。最近出版した詩集「タイガー・アンド・スノー」は高い評価を得た。そんなアットリオは最近ある女性に心を奪われ、眠りにつけば彼女の夢ばかりみている。その女性はヴィットリア。彼女はつきまとうアットリオにうんざりしていたが、アットリオはそんなことにはお構いなしに一方的な想いを伝え続ける。ヴィットリアはパリに住む著名なイラク人詩人の伝記を執筆中だった。戦争の混乱を母国の人々と共にするため詩人は帰国することになり、彼女も伝記を仕上げるためバグダットへ同行し爆撃で重傷を負う。詩人から知らせを受けたアットリオはすぐにバグダットへ飛び、自らの危険も顧みず瀕死のヴィットリアを必死で看病するのだった。アットリオの献身的な姿を意識のない彼女は知る由もない。しかし、戦渦の中でようやく意識を回復したヴィットリアの前にアットリオは現れなかった。
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