シチリア島にある小さな漁村、アーチ・トレッツァに住む貧しい漁師の一家、ヴァラストロ家では、朝まだき、男達が徹夜の漁から戻って来る。心配しながら帰りを待っていた女達は安堵する。長男アントニオは過酷な漁から得た稼ぎを、仲買人に買い叩かれるのを日頃から不満に思っており、ある日、仲買人と喧嘩を始める。他の漁師も加わり、その喧嘩は格闘へと発展する。その後、アントニオは漁で獲た鰯をすぐに仲買人の言い値では売り渡さず、塩漬けにして保存し、値が上がるのを待つことにする。アントニオの努力が実り、ヴァラストロ家にも繁栄の日々が訪れるかに思えた。しかし、家を抵当にまで入れて買った漁船が大しけに遭い壊れてしまう。これを境に、ヴァラストロ家は次から次へと不運に見舞われる。アントニオは仕事もなく恋人にも去られ、酒浸りになる。執達吏がやって来て財産が差し押さえられる。そして、祖父が息を引き取る。ついに、アントニオは弟達とともに漁業組合を訪れ、仲買人の船で再び漁に出る。
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