列車の窓辺にたたずむベンは、向こうからやって来た女性を絞め殺し、死体を鉄橋から川に投げ込む。そして、彼は死体の性別、年齢によって重しの違う事を平然と説明する。実は、殺人、強盗を職業とする彼をテーマにしたドキュメンタリー映画の制作中だった。撮影クルーは、監督のレミー、カメラのアンドレ、録音のバトリックの3人。ベンは、どういう人間を殺せば最も割が良いかを説明しながら、それを実証する意味も込めて、次々と殺人、強盗を重ねていき、クルーはそれをフィルムにおさめていく。また、ベンは撮影用フィルムの金に困っている彼らに、制作資金の援助まで申し出るのだった。気分が乗ると、自作の詩を朗読し、音楽家のガールフレンドのフルートに合わせてピアノまで弾くべン。
しかし、ある日、殺し屋と撃ち合いとなり、録音係が死ぬ。それでも、新しい録音係を加え、危険をおかしながらも撮影は続く。そして、次第にクルー自らも、ベンの犯罪に加坦し始める。そして、ついに彼らの前で思いがけない事態が起こる。制作は、ベルギーのレミー・ベルヴォー、アンドレ・ボンゼル、ブノワ・ポールヴールドという若い3人。誰が監督で、制作者かといった既製の概念にとらわれずに、臨機応変に、役割を変えるというユニークな共同製作方式で作品を作っている。カンヌ国際映画祭国際批評家賞15歳未満の方は入場不可。








