ドイツ人の推理作家ジャコブ・アルジュニは、読者をわくわくさせる推理小説を書くことで知られている。ドリス・ドリ・一は、探偵カヤンカヤが登場するアルジュニのベストセラー小説を、観客をどきどきさせずにはおかない映像に置き換えた。ケマル・カヤンカヤはトルコ人の私立探偵だが、ドイツで育ち、トルコ語を話せない。それが原因で様々な問題が絶えず起ぎている。トルコ人に対する偏見を捨てようとしないドイツ人達にとっては、ドイツ育ちであってもカヤンカヤは、いつまでたっても外国人であり、異国の人なのである。一方、トルコ人たちも、トルコの習慣や価値観について全く知らない彼に対してはよそよそしく、信頼を置いてもいない…。フランクフルトのいかがわしい界隈で、彼は殺しと麻薬と売春をめぐる厄介な事件に巻き込まれる。ドイツとトルコの国民性の衝突から生まれる面白さを扱ったこの物語を、ドリーは、ユーモアと緊張感にあふれる作品に仕上げている。
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