若いひと組の男女が、とある地方のとある小さな駅に降り立つ。
東京で自分達の開発した健康飲料「あかじる」の自主販売に失敗し、500万円の借金を作ってしまった大輔とその恋人の久子は、何とかもう一度、この事業を立て直そうと、地元のコネを頼みの綱に大輔の実家のある地方に戻ってきた。
要領の得ない話し口、明るさがない、魅力がないと、商売からかけ離れたふたり。両親、親類からはことごとく反対され、同級生達からも冷たくあしらわれるなど、「あかじる」販売事業は暗礁に乗り上げる。いきなり出鼻を挫かれたふたりは他を頼るあてもないまま、何もない地方の片隅でダラダラと無意味な生活を過ごすことになってしまう。
企画するにあたってどうしてもやりたいと思ったことが地方を舞台にすることとひと組の男女を描くことだったという山下監督。恋愛を突き抜けたところにある、男と女の「情」で繋がれた関係を「思い入れの大きな多感な10代を過ごしてきた中途半端な田舎」を舞台に物語っている。














