インドネシア、コソボ、パレスチナ。それだけではない、世界各国のあらゆる地域で、今この瞬間にも止むことなく繰り広げられている戦争、極限の貧困、死にゆく人々の姿。そのありのままの状況をスクリーンに再現した珠玉のドキュメンタリー。アメリカ人カメラマン、ジェームズ・ナクトウェイは、過去20年間、一つとして「戦争」を逃したことがなく、常にその最前線で、戦争に苦しみ、死にゆく人々を撮り続けて来た戦場カメラマン。製作・監督のクリスティアン・フレイはナクトウェイのカメラに特殊なマイクロカメラを取り付けることで、シャッターをきる瞬間の息遣いまで、克明に記録することを可能にした。耳を劈く砲撃に、カメラの前で一瞬にして命を落とす人々、内戦の跡地に黙して佇むおびただしい数の遺骸、想像を絶する途上国の貧困。カメラマンをテーマにとり上げ、その仕事の真髄を描写することに成功した秀作。
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あらゆる戦場、極限の地へ平然と赴くカメラマン、というイメージとはほど遠く、物静かで淡々とシャッターを切り続ける戦場カメラマン、ジェームズ・ナクトウェイ。彼自身のカメラに取り付けられた、マイクロカメラを通じて、私たちは彼が決定的瞬間に焦点を合わせる瞬間に立ち会うことになる。あまりの凄惨さ、虚無、ショックにナクトウェイ自身が、度々息を呑む声音まで、余すことなく記録されている実に貴重なドキュメンタリーだ。「私にとって写真の力とは、人道的感覚を呼び起こすことである。もし戦争が人間性を否定する試みとするなら、写真は戦争の対極に位置し、断固とした抵抗を訴え、マスメディアの希薄な説得力を打破できる効果的な手段だと考えている。私の使命は、無関心な人々の目を覚ますような力強い作品を撮リ続けることだ。」と語るナクトウェイ。戦争に対する強固な抗議を写真として記録し、見る者にさらに大きな怒りを生み出す作品を撮るために、ナクトウェイは今日も戦場でシャッターを切る。
















