多感で夢見心地の少女、ロージーは早熟ながら、あどけなさの残る13歳。14歳で彼女を産んだ母、イレーヌは若さゆえ自分のことに精一杯で、娘のことをかまう余裕はなかった。男性に依存して生きていくタイプのイレーヌはロージーを妹と偽り、彼女にママと呼ぶことを禁じた。イレーヌは目下、平凡だが心優しい中年の男性と交際を始めていた。自分にかまってくれない母に対して、ロージーは寂しい思いをしていたが、やがて同じ年代の瞳の美しい青年と出会い、秘密の隠れ家で「おままごと遊び」に興じる。そんな時、母とロージーの2人のアパートにギャンブル狂いの叔父、ミシェルが転がりこんでくる。貧しい共同生活の中に、常に金銭トラブルを持ち込み2人を脅かすミシェル。青年との付き合いにまで口を挟む叔父にロージーは辟易していた。叔父のせいで母と中年男性との関係にも翳りが見え始める。しかし、実はイレーヌとミシェルには秘められ過去があったのだ。母の幸せを願うロージーはある決断をする。
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この作品が長編映画デビュー作となった女性監督、パトリス・トーイ。1998年ゲント映画祭(ベルギー)で監督賞を受賞するなど、ベルギー映画界の旗手の一人として期待されている。「ロージー」はイギリスで起きた10歳の子供2人が幼児を殺害した事件をもとに作品が生まれた。こんな小さな子供の残忍な行動はどんなところから生まれるのか。両親が離婚した体験を持つトーイ監督は「子供の世界を女の子の視点を通して描いた。観客もヒロインと同じ気持ちになって、後ろめたい罪の意識、傷付きやすい心などを共有してほしい」と語る。監督が以前手掛けた13歳の少女と囚人のドキュメンタリーをベースに、ロージーと彼女の幼い母親への愛情と絆を描いた作品。「子供が悪い行動をする背景には愛が欲しい、今の現実を変えたいなどの思いがある。その方法の選択に思慮が足りないため、犯罪を起こしてしまう。」と監督は指摘している。














