長い人生の途上で十歳といえば、エネルギーと理想に満ちた若い時代の重要な時期、最初の十年だといえます。そしてこのような素晴らしい特質は、大阪ヨーロッパ映画祭そのもののなかに、無限の創造力、発展性としてあらわれています。十歳という若さにもかかわらず、広く国際的にも存在を知られ、尊重されるこのフェスティバルは、すでに成熟した、専門家気質ともいえる特性もそなえています。講演、ディスカッション、展覧会などの充実した価値ある催しが、多彩に開催され、話題を呼んでいます。大阪ヨーロッパ映画祭は現在ではまた、ヨーロッパの映画産業にとって欠くことのできない“場”となっています。日本で観ることのできない映画を上映する機会を設けるだけでなく、作品がこの国で配給されるための橋渡し役をも担っているのです。広い意味において、大阪ヨーロッパ映画祭はその多くの催しや出版物を通じ、他文化の理解を助け、日本とヨーロッパ大陸との絆をさらに強固なものにするという役割を果たしています。10周年記念に寄せて、私はこの映画祭という意義深い文化事業を推奨したいと思います。また、今後の10年の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
関西領事団団長在大阪スイス連邦総領事館総領事 |











